以前に立っていた納屋を移設して、間取りを新たにして建築している現場の
紹介をさせて頂きます。
移設工事になると、既存の建物を丁寧に解体し、使える材料と使えない材料を分けて分類し、
新しく使用する構造躯体とつなぎが出来るように加工していきます。
新築工事ではプレカットで事前に構造躯体を工場で加工して現場で組み立てる手法が多いですが、
移設工事になると、大工さんの手で土台や柱を加工することが求められます。
一本一本の部材寸法を正確に計測し、ほぞやほぞ穴を加工していきます。
前日に土台を据えて、いよいよ建て方です!
移設前の納屋に使用していた管柱を設置していきます。
新しく新設した柱も建てていきます。写真で分かるでしょうか?
次に桁梁をかけていきます。約10mもある長物です。皆で担いで運び、最後はクレーンで
吊り上げます。
垂直を保つ為に寸三で筋交いを取り付けます。
続いては合掌の取付です。ほぞ穴に一本ずつ柱を入れ、固定していきます。
最後に垂木をながし、野地板を設置して建て方終了です。
今まで使用していた納屋が新しく生まれ変わりました!
古材を活かした住まいづくりは施工が大変な面もありますが、建物の深みが一層増すように
思います。
また、現場のご紹介を引き続きさせて頂きます。