前回に引き続いて土地探しについて、住宅営業時代にお客様に勧めるうえで気を付けていたことを
ご紹介させて頂きます。
さてさて、希望のエリアが決まり、自分達の概算資金計画書を作成すれば、後は実際にひとつひとつ物件を
探していく作業です。
まず、一番最初に見て頂きたいのは都市計画区域です。
都市計画区域は、大きく分けて市街化区域・市街化調整区域に分けることができます。
■市街化区域とは
既成市街地および、おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域の2種類です。
利用目的に応じて建物が制限され、低層住宅、高層住宅、商業地域、工業地域など、その地域によって良好な
環境を保てるように市街地を形成するための区域です。
■市街化調整区域とは
市街化を抑制する区域をいいます。
主に田園地帯とすることが求められている区域なので、新しく建築物を建てたり増築したりすることは
原則としてできない区域です。建築行為などを行う場合、開発許可が求められます。
倉敷市では近年、市街化調整区域に土地を買って、家を建てることが非常に難しくなりました。
売りに出されている土地に、自分の想い通りに家が建てられない場合も十分考えられますので、建築会社や
不動産会社に十分確認する必要があります。
また、土地にも色々な形で売りに出されているケースがあり、更地の状態や、古家が建っていたり、造成中・
造成前の田んぼの状態だったりと多種多様です。
『自分たちが思い描く理想の土地』に出会うことは、残念ながら非常に”稀”です。
おそらくですが、土地だけを見て、100点満点をつけられる土地はめったに出会うことはないでしょう。
何が重要になるかというと、やはり自分たちが今後住む『家』なのです。
土地を探して100点満点でなくても、70~80点の点数を付けることが出来たなら、それはあなたにとって
『良い土地』なのです。
残りの足りない点数は、しっかりと家の打合せを重ねていけば、限りなく満足のいく点数になります。
ですので、大切なのは「ここなら住んでもいいな。住みたいな。」と思う土地が見つかれば、少し足を止めて
じっくり検討してみるのも良いかもしれません。(少し断定的な伝え方をしてしまいましたが・・・)
次回は、【敷地と道路の関係で生活スタイルが変わる】をご紹介させて頂きます。