突然ですが、古材と言えばどのようなイメージをお持ちになられますか?
一概に古材とまとめても、木の種類はもちろん、それぞれに用途があり、
建物のどの部位に使われていたか、その古材にどんな歴史があるのかなど
例を挙げればたくさんあります。
昔の旧家では立派な梁が掛かっていたり、太い大黒柱がひと際存在感を放って
いたりなど、”在来工法を住む人に魅せる”住まいが多々ありました。
そんな住まいも築年数がすすみ、手直ししながらも家族構成の変化や老朽化が原因で
建替えざるを得ないケースもあり、今まで慣れ親しんだ住まいを全く新しく新築する
というのはもちろん魅力的なことですが、少し寂しい気もします。
弊社では、建替える場合でも今まで住んでいた住まいの構造材を使い、新しくなる家に
使用して生まれ変わらせることを積極的に取り入れています。
建替え予定の住まいに使われている木の特徴や状態をしっかりと把握し、プランニング
の段階からどの部分に使用するかを吟味して、計画的に解体を行っていきます。
それでは、実際に古材を再利用した写真をご紹介します!
建て方の時に、予め加工した古材を組み込んでいきます。
次の写真は構造体として利用するのではなく、インテリアの一部として利用した例です。
古材を建てに割り、リビングの壁面に取り付けるのに、どの木を使おうかと施主様と
一緒に考えてる場面です。
古材を取り付けた後の壁地は、左官によって丁寧に塗り仕上げをしていきます。
完成写真がこちら
古材を使った梁は、表面を化粧直ししてリビングから見えるように取付。
代々家族と家を守ってくれた木が新しく生まれ変わり、ご家族の方も喜んで下さいました。
住宅だけでなく店舗に古材を使用することも多くなっていますので、今後ますます
注目されそうです。