昔の記憶を思い出せば(私の思い出で恐縮ですが)、遊びに行った親戚の家や、近所の古い家の屋内の
壁は土壁だったり、塗り壁だったりとクロス(壁紙)を使用している家は少なく思いますが、皆様の周り
ではいかがだったでしょうか?
壁紙が一般建築に盛んに使用されるようになったのは終戦後になってからで、昭和28年~29年
頃(1953年~1954年頃)が始まりと言われています。
最近では、調湿機能に期待できる自然素材の珪藻土を使った塗り壁仕上げもよく見かけるようになり、
新築の家やリフォームの現場でも数多く施工しています。
ただ、実際に壁を仕上げてく職人『左官』の数が年々少なくなっており、昔からの技術を継承していく
若い人の数が少なくなっていっています。
よく、建設業は3K「きつい・汚い・危険」と言われてきました。労働時間が長い・休みが取れにくい・
給与の問題等、原因は様々かもしれませんが、私たちの生活に欠かせない『住』の仕事に携わる人が
どんどん増えて、より質の良い仕事が出来るようになればと願うばかりです。
さて、前置きが長くなりましたが、左官工事のご紹介をさせて頂きます!
上の写真は内部の壁を下塗している様子です。
一般的に、下塗⇒中塗⇒仕上げ塗りという工程をたどっていきます。
この工程をたどらないと、壁地のアクやシミが表面に出てきたり、綺麗に仕上がりません。
また塗装の厚みは、下塗(6㎜)中塗(6㎜)仕上げ塗り(3㎜)と言われており、
均一にならす作業はしっかりと経験を積んだ職人ならではの業です。
↑下塗完成後の写真
また次回は別の左官工事のご紹介をさせて頂きます!